新井薬師前駅周辺地区は、梅照院や哲学堂公園などの由緒ある歴史文化資源を有するまちとして発展してきました。妙正寺川沿いには緑豊かな公園が広がり、下町情緒のふれあいのあるコミュニティが営まれています。
一方で、安心して歩けない狭い道路や災害の不安がつきまとう木造密集市街地等の問題を抱えています。
平成23年8月に西武新宿線(中井駅〜野方駅間)の連続立体交差事業と中野区画街路第3号線の都市計画が決定されました。これにより平成32年度末までに西武新宿線は地下化され、これまで南北に分断されていたまちが一つになり、駅前広場が整備されます。
こうした、新井薬師前駅周辺が大きく変わる機会を捉え、地域住民がまちづくりについて検討し、中野区と協働でまちづくりを進めていくことを目的とした「新井薬師前駅周辺地区まちづくり検討会」を平成25年2月に設立し、具体的なまちづくりの検討を行ってきました。まち歩きやアンケート、ワークショップ等を通じて新井薬師前駅周辺地区の魅力や課題とまちづくりの具体的な取り組みについて議論を重ね、「新井薬師前駅周辺地区まちづくり構想」として取りまとめ、中野区に提案いたしました。
このまちづくり構想は、新井薬師前駅周辺地区が自分たちの“ふるさと”であるとともに、将来の子供達や新たに移り住んでくる人たちの“ふるさと”として愛着や誇りの持てるまちにしたいという、検討会発足から3年間の想いがこめられています。
この度発足した「新井薬師前駅周辺地区まちづくり協議会」は、「新井薬師前駅周辺地区まちづくり検討会」の意志を継承し、まちづくりの実現に向けた新たな組織です。
「これからのふるさとまちづくり」を目指して、住民が主体となり、これまでに育んできた伝統・文化及び地域特性を活かしつつ、行政と協働して地域住民の生活・文化の向上及び社会福祉の増進に寄与することにより、魅力的で活力があり、安全で安心な住みよいまちづくり目指すことを基本理念として、地域住民参加による諸活動を行っていきます。
まちづくりを考えていくためには、出来るだけ多くの人材が必要です。テーマは様々ですが、まちづくりに興味のある方の参加をお待ちしております。
どうぞよろしくお願いいたします。